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『最高の花婿』Qu’est-ce qu’on a fait au bon dieu?
Qu’est-ce qu’on a fait au bon Dieu?
© 2013 Les Films du 24 – TF1 Droits Audiovisuels – TF1 Films Production

『最高の花婿』 Qu’est-ce qu’on a fait au bon dieu?
 
フランス・ロワール地方のシノンに暮らす敬虔なカトリック教徒、クロード・ヴェルヌイユ(クリスチャン・クラヴィエ)とマリー・ヴェルヌイユ(シャンタル・ロビー)。このヴェルヌイユ夫妻には、4人の娘たちがいる。ある日、四女から「カトリック教徒の恋人を連れてくる」と連絡が入り、有頂天になる夫妻。というのも、既に結婚した3人の娘たちの夫は、誰ひとりカトリック教徒ではなかったからだ。長女の夫はユダヤ系、次女の夫はアラブ系と、そして三女の夫は中国系だった。宗教も違えば文化も違う。娘たちが選んだ「義理の息子たち」との交流は、強烈な驚きとすさまじい摩擦の連続だ。
期待に胸をふくらませ、四女の恋人を待つ夫妻。そんな彼らの前に姿を現したのは、コートジボワール出身の、肌の黒い青年だった……フィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督は、「フランスは、人種間混合結婚が世界一の国」という統計資料にインスピレーションを得て、この作品を書き上げてた。「異なった民族、宗教間での結婚は、フランスでは20%近くといわれている。でも他のヨーロッパ諸国では3%に過ぎないそうだ」と監督は語る。
ほんの一歩間違えば、多くの人を不快にさせかねないテーマ。だけど、この映画は、後味のよいスパイシーなコメディに仕上がっている。不快にならない一番の理由は、すべての出演者の立場が「平等」だったからではないかと思う。フランスの精神、「自由と平等」(Liberté, Égalité) がまだここに残っていることが、すごくうれしい!(Mika Tanaka)
 
監督:フィリップ・ドゥ・ショーヴロン
出演:クリスチャン・クラビエ シャンタル・ロビー アリ・アビタン、メディ・サドゥアン フレデリック・チョウ
2014年/フランス語/97分
 
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