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『ベル&セバスチャン』 Belle et Sébastien
ベル&セバスチャン Belle et Sébastien
© RADAR FILMS EPITHETE FILMS GAUMONT M6 FILMS RHONE-ALPES CINEMA

『ベル&セバスチャン』 Belle et Sébastien
 
舞台は第二次世界大戦中、ナチス占領下のフランス。アルプスの麓の小さな村で暮らす孤児セバスチャンは、山で一匹の野犬と出会う。家畜や人を襲う”野獣”として村人たちから命を狙われるその犬をベルと名付け、懸命に守るセバスチャン。そして孤独なもの同士、心を通わせていく。時を同じくして村には戦争が影を落とし始めていた.ナチスの捜索の手が伸びるなか、ユダヤ人一家を救うため、ベルとセバスチャンは道案内人として危険な冬の”アルプス越え”に命がけで挑む。
原作は、日本で「名犬ジョリィ」としてアニメ化され、人気を博したセシル・オーブリーの「アルプスの村の犬と少年」。その世界的ベストセラーに新たなエピソードが加えられ、映画ならではのスケール感とドラマ性に溢れる作品となった。
この作品の大きな魅力は、スクリーンに映し出される自然の圧倒的な美しさである。監督の二コラ・ヴァニエは、探検家としての顔を持ち、これまでに山々の野生の空間を旅してきた。季節を通じて移り変わるフレンチアルプスの雄大な姿と、そこに暮らす人々の様子は、自然を敬愛してきた彼だからこそ描けたものだ。
そして、主役のセバスチャンを演じるのは、2400人の候補者の中から選ばれたフェリックス・ボシュエ。無邪気さとたくましさをあわせ持つ少年セバスチャンを見事に演じ、野犬ベルとの深い絆を表現してみせた。
大自然の中で育まれる孤児の少年と一匹の野犬との純粋無垢な関係が、爽やかな感動を残す作品である。
 
監督:二コラ・ヴァニエ
出演:フェリックス・ボシュエ、チェッキー・カリョ、マルゴ・シャトリエ
2013年/フランス語・ドイツ語/99分
 
Belle et Sébastien de Nicolas Vanier avec Félix Bossuet, Tchéky Karyo, Margaux Chatelier; 2013, français-allemand, 99 mn
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