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フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

Rédaction du journal:
Rédacteur en chef: Éric Priou
Rédaction: Karen, Shigehiro Kobayashi, Utako Kurihara, Rika S., Hikaru Taga

La francophonie au Japon
Franc-Parlerフランス語圏情報ウェブマガジン フラン・パルレ
〒169−0075新宿区高田馬場1−31−8−428
1-31-8-428 Takadanobaba, Shinjuku-ku, 169-0075 Tokyo

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http://franc-parler.jp

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東京で上映されるフランス語圏映画Les films en français à Tokyo
投稿日 2018年1月31日
最後に更新されたのは 2019年12月13日

Théatre Image Forum 03-5766-0114
www.imageforum.co.jp

12月21日(土)より

〈アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画〉

『アニエスによるヴァルダ』
監督:アニエス・ヴァルダ
2019年/119分

『ラ・ポワント・クールト』
監督:アニエス・ヴァルダ
編集:アラン・レネ
出演:フィリップ・ノワレ、シルヴィア・モンフォール
1954年/80分/モノクロ

『ダゲール街の人々』
監督:アニエス・ヴァルダ
1975年/79分

www.zaziefilms.com/agnesvarda/

Bunkamura Le Cinéma 03-3477-9264
https://www.bunkamura.co.jp

12月13日(金)より

<span class="caps">JPEG</span> - 13.2 kb
Crédits : © Why Not Productions

『パリの恋人たち』
「妊娠したの」。

  同棲する恋人のマリアンヌ(レティシア・カスタ)から告げられた後、アベル(ルイ・ガレル)はあっさりと別れを告げられる。お腹の子は、アベルの友人ポールの子だと言われたからだ。釈然としないアベルの気持ちを置いたまま、8年の月日が流れる。2人が再会したのは、突然死したポールの告別式だ。息子のジョセフのもとで涙をぬぐうマリアンヌを見て、アベルは未練たっぷりの自分の本心に気づくが……原題は”L’homme fidèle”(誠実な男)。いったい誰を愛しているのか、いや愛しているのは男よりも自由なのか、つかみどころのないマリアンヌ。少女の頃からアベルに恋い焦がれ、チャンスの到来を逃さないポールの妹、エヴ(リリー=ローズ・デップ)。誠実とバカ正直の微妙な境目で揺れるアベルが、まるで道化師に見えてくる。「バスター・キートンをイメージした」というルイ・ガレル(監督・主演)の言葉にうなずいてしまう。そして何より、この映画の影の主役ともいえる、ジョセフ。父と母を同時に失ってしまうかもしれない危機感を、自分の知恵で解決しようとする姿がいじらしい。パリの男女にとって恋愛ぬきの人生は考えられないと言われるけれど、パリの子供にとって、親のいない人生は考えられない。そう、世界中のどの子供たちとも同じように。(Mika Tanaka)

監督:ルイ・ガレル
出演:ルイ・ガレル、レティシア・カスタ、リリー=ローズ・デップ
2018年/75分/PG12

À partir du 13 décembre

L’homme fidèle de Louis Garrel avec Louis Garrel, Laetitia Casta, Lily-Rose Depp; 2018, 75 mn, PG12

http://senlis.co.jp/parikoi

12月20日(金)より

『冬時間のパリ』
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:ジュリエット・ビノシュ、ギョーム・カネ、ヴァンサン・マケーニュ
2018年/107分

Ciné Switch Ginza 03-3561-0707
http://www.cineswitch.com/

12月13日(金)より

<span class="caps">JPEG</span> - 66.3 kb
Crédits : © ICB - KJB PRODUCTION - APOLLO FILMS - FRANCE 3 - UMEDIA

『再会の夏』

まっすぐで忠実であること。それは、正しく美しいことだ。しかし、それは戦場の中にあっても美しいものなのだろうか?

  映画は、吠え続ける黒い犬が暑さの中でひたすら吠え続けるシーンから始まる。犬はなぜ吠えるのか、人々にはわからない。わかっているのは、その犬が留置所の飼い主に向かって吠えているということだけだ。飼い主とは、第一次世界大戦の武功でレジオンドヌール勲章を授かったジャック・モルラック(ニコラ・デュヴォシェル)。英雄であったはずの彼がなぜ大戦直後に収監されたのか?判事であるランティエ少佐(フランソワ・クリュゼ)は、事情聴取のため、独房のジャックを訪れる。心を閉ざしていたジャックだが、やがて少佐に心を許し戦場での出来事を語り出す。彼が戦場に犬を連れて行ったこと、敵軍だったブルガリア軍との和解を試みたこと、そのときに犬がどんな行動を取ったのか、そしてどんな結果となったのか……ジャックの心が壊れた理由は、少佐が思っている以上に複雑だった。少佐は、ジャックの恋人、ヴァランティーヌ(ソフィー・ヴェルベーク)の存在にたどり着く。彼女は3歳の子供と共に、彼が帰ってくるのを待ち続けているのだ。
  戦争は悲しい。愛する者同士の心のすれ違いもまた、悲しい。しかし、2つの悲しさの間には大きな違いがある。戦争で失った命を取り戻すことはできないが、生きてさえいればすれ違ってしまったお互いの心をたぐりよせることはできる。そう、生きてさえいれば。
  この映画がフランスで公開された2018年は、ちょうど第一次世界大戦終結100年にあたる年だった。(Mika Tanaka)

監督:ジャン・ベッケル
出演:フランソワ・クリュゼ、ニコラ・デュヴォシェル、ソフィー・ヴェルベーク
2018年/フランス・ベルギー/83分

À partir du 13 décembre

Le collier rouge de Jean Becker avec François Cluzet, Nicolas Duvauchelle, Sophie Verbeeck; 2018, France, Belgique, 83 mn
www.saikai-natsu.com

Kadokawa Cinéma Yurakucho 03-6268-0015
http://www.kadokawa-cinema.jp/yurakucho
Yebisu Garden Cinéma 0570-783-715
https://www.unitedcinemas.jp/yebisu/

12月13日(金)より

<span class="caps">JPEG</span> - 62.5 kb
Crédits : © 2017 Fechner Films - Fechner BE - SND - Groupe M6 - FINACCURATE - Auvergne-Rhone-Alpes Cinema

『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』

偏屈で寡黙な1人の男がいる。名前はシュヴァル(ジャック・ガンブラン)。郵便配達員として働く彼は、仕事中に不思議な形をした石につまずく。普通の人々には聞こえない声がシュヴァルには聞こえたのだろう。彼は道端の石を集めて小さな宮殿を創り始める。小さな王女様のための”おとぎの国の宮殿”だ。美術や建築を専門的に学んだこともない彼が、43歳で授かった娘アリスのために、33年の歳月を費やして完成させた遊び場は、幅26メートル、高さ10メートルの大きさだった。
  フランス南東部の小さな村、オートリーヴに実在する”シュヴァルの理想宮(Palais idéal du facteur Cheval)”は、フランス政府指定の重要建造物で、ピカソやアンドレ・ブルトン等、多くの人に賞賛されてきた。映画では実物が撮影に使われ、建造中のシーンは未完成となる部分をCGで少しずつ消すという緻密な作業がなされた。美しいものがどのような過程を経て生まれるのか、奇跡がどのように起こるのか、この映画はドキュメンタリーのように、淡々と映し出す。そして気づかされる。美は、そして奇跡は”愛”なのだと。シュヴァルの突拍子もない夢を支えた妻の不動の愛、シュヴァルが子供達に捧げた不器用な愛、美しいものを偏見なく受け入れる周囲の人々の素直な愛、愛するものを失ったときのたとえようもない喪失感……フランスがL’amourの国であること、L’amourなしでフランス映画を語ることができないことをあらためて知る。(Mika Tanaka)

監督:ニルス・タヴェルニエ
出演:ジャック・ガンブラン、レティシア・カスタ、ベルナール・ル・コク、フロランス・トマサン
2017年/105分

À partir du 13 décembre

L’incroyable histoire de Facteur Cheval de Nils Tavernier Avec Jacques Gamblin, Laetitia Casta, Bernard Le Coq, Florence Thomassin; 2017, 105 mn

https://cheval-movie.com

Uplink Kichijoji 0422-66-5042
https://joji.uplink.co.jp

12月20日(金)〜1月2日(木)

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Crédits : ©️Archipel 35, France 3 Cinéma, Longride -2018

『人生、ただいま修行中』

「腹を刺された患者がいたとする。そんなとき、刃物を抜いてはいけない。その理由は?」
  教師が生徒たちに問いかける。生徒たちは真剣なまなざしで答える。看護師の仕事は常に死と隣り合わせ。その瞬間瞬間に、命を守るためにすべきこととしてはいけないことが明確にあって、その判断を間違えることは許されない・・・・・・2016年、ニコラ・フィリベール監督は、塞栓症で救急救命室に運びこまれた。そのときの体験と医療関係者への謝意が、このドキュメンタリー映画の制作のきっかけとなった。選んだ題材は、看護学校の生徒たちのようす。講義と実習、教師との面談、地味なビジュアルでありながら、生徒や教師の多様性が私たちをどんどん映画の中へ引き込んでいく。「試験中はラマダンを免除できるのよ」と教師に言われると「試験を言い訳にはしたくありませんよ」と笑う生徒がいる。生活のために体を売り、あるときHIV検査を受けたいと訪れた女性を思い出して泣き出す生徒がいる。実習中に強盗が入り一文無しになったとき、母親がアンティル諸島からはるばる訪ねてきてくれた話をする生徒がいる。「私が勉強できるのは母のおかげです」と。忙しすぎる実習先で、誰からも何も教えてもらえず右往左往した自分を責める生徒がいる。彼女は、患者が輸血を拒否したのは自分のせいではないかと思い、苦しんでいた。そんな見習いの彼らを見守る教師たちもまた、性別も肌の色も同一ではない。「行きたくない実習先があれば言って」と教師が生徒に尋ねるところが、日本との大きな違いかもしれない。

  撮影が行われたのは、モントゥイユのクロワ・サンシモン校。国籍や宗教の違い、経済力や保険の有無に関わらず、すべての患者に対して “平等”に接するという精神を掲げ、生徒たちは看護のプロとなるために学び、ときには失敗し、成長を続けていく。ナレーションも音楽もなく、淡々とすすむ本編のエンドロールで、ギターの優しい音色で歌われる”Don’t Think Twice, It’s All Right”(邦題:くよくよするなよ)に、思わず涙ぐんでしまった(Mika Tanaka)

監督:ニコラ・フィリベール
2018年/105分/ドキュメンタリー

Jusqu’au 6 décembre
De chaque instant documentaire de Nicolas Philibert; 2018, France, 105 mn

www.longride.jp/tadaima/

Ciné Switch Ginza 03-3561-0707
http://www.cineswitch.com/
Uplink Shibuya 03-6825-5503
https://www.uplink.co.jp/
Uplink Kichijoji 0422-66-5042
https://joji.uplink.co.jp/

上映中(シネスイッチ銀座とアップリンク吉祥寺は、12月12日まで)

『ワイン・コーリング』
監督:ブリュノ・ソヴァール
2018年/90分

Shinjuku Piccadilly 050-6861-3011
https://www.smt-cinema.com/site/shinjuku
Kadokawa Cinéma Yurakucho 03-6268-0015
http://www.kadokawa-cinema.jp/yurakucho
Yebisu Garden Cinéma 0570-783-715
https://www.unitedcinemas.jp/yebisu/
Uplink Kichijoji 0422-66-5042
https://joji.uplink.co.jp

上映中(角川シネマ有楽町は、12月12日まで)

『永遠の門 ゴッホの見た未来』

<span class="caps">JPEG</span> - 82 kb
Crédits : © Walk Home Productions LLC 2018

 
「これは絵か?」ゴッホの描いた絵を「醜い」と表現した後、聖職者がこう尋ねる。
「神は、君を苦しめるために絵を描く才能を与えたのか?」
ゴッホは答える。「神はもしかしたら時を間違えたのかもしれない。神は未来の人々のために僕を画家にしたのだろうか」と。聖職者は、まるで十字架にかけられる前のキリストを見るような視線をゴッホに投げかける。確かに、キリストもそうだった。人々に認められたのは生前ではなく、死後のことだった……自分の見た喜びを人々と分かち合いたくて、ゴッホはその一心で絵筆を取る。しかし世の中は、その情熱を正しく理解できるほどに成熟してはいなかった。
  37歳のゴッホを演じるのは、63歳のウィレム・デフォー。かつて、イエス・キリストを演じたデフォーのゴッホには、多くの苦悩と多くの孤独とともに悟りのような不思議な何かが感じられる。ゴッホが死にゆくときにつぶやく「誰も責めないでくれ」という言葉は、”アガペー”(神の愛)そのものではないだろうか。光がこぼれ落ちるような映像と叙情的なピアノ音楽が、悲しいほど美しい。
  ウィレム・デフォーの鬼気迫る演技を受け止める脇役たちも素晴らしい。聖職者役のマッツ・ミケルセンの静かな佇まいには、冷静さと温かさが同居している。エマニュエル・セニエとマチュー・アマルリックの登場シーンはわずかながら、強烈な印象を残す。ゴッホを見守る彼らのまなざしがあったからこそ、ゴッホは神々しい輝きを放っていたのだろう。(Mika Tanaka)
 
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:ウィレム・デフォー、オスカー・アイザック、マッツ・ミケルセン、ルペート・フレンド、マチュー・アマルリック
2018年/イギリス・フランス・アメリカ/111分
 
À l’écran
At Eternity’s Gate de Julian Schnabel avec Willlem Dafoe, Rupert Friend, Oscar Isaac, Mathieu Almaric, Emmanuelle Seigner; 2018, États-Unis, Royaume-Uni, France, anglais, français, 11mn
 
 

 
Shinjuku Musashinokan 03-3354-5670
Yebisu Garden Cinéma 0570-783-715
 
12月12日(木)まで
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Crédits : ©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA

『真実』
 
  カトリーヌ・ドヌーヴが往年の大女優の役を演じる。娘役はジュリエット・ビノシュ、その夫にイーサン・ホーク。後輩の女優を演じるのは、リュディヴィーヌ・サニエ。何だかワクワクしてくる。そんなチャーミングな共演を実現したのが是枝裕和監督と聞くと、子役の存在感にも期待してしまう。そんな強烈な登場人物たちの和解の鍵を握るのは、マノン・クラヴェル。日本ではあまり知られない彼女の才能が、この映画で見事に開花したと言っても言い過ぎではないだろう。
  娘に逃げられたと思っている母。母に愛されていなかったと思う娘。娘のリュミールは、おばのように慕っていた女優・サラの死を回想し、追い込んだ母を責める。母のファビエンヌもまた、親友だったサラを失ったことを忘れたことはない。だから、「サラの再来」と注目される新進女優のマノンの主演映画に出演することを承諾したのだ……その映画とは『母の記憶に』(ケン・リュウ作)というSF小説。余命2年と宣告された母は、娘の成長を見守るため宇宙へと旅立つ。娘は歳を重ねるが、母はいつまで経っても若いままだ。「私の娘でよかった?」マノンが尋ねると、「ママの娘で、私は幸せだったわ」とファビエンヌが答える。こんなシュールなやりとりを軸として、まるで魔法の杖を振った後のように映画が生き生きと回り出す。ギスギスした関係を抱えながらも、優しげな音楽に身を委ねて庭で踊る人々の表情がすがすがしくて気持ちいい。ああ、是枝監督らしいと思わせるワンシーンだ。(Mika Tanaka)
 
原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク、リュディヴィーヌ・サニエ、ほか
2019年/フランス・日本/108分
 
Jusqu’au 12 décembre
La vérité de Hirokazu Kore-eda avec Catherine Deneuve, Juliette Binoche, Ethan Hawke; 2019, France, Japon, 108 mn
 
 

 
Yebisu Garden Cinéma 0570-783-715
 
12月12日(木)まで
 
『去年マリエンバードで』4Kデジタル・リマスター版
監督:アラン・レネ
出演:デルフィーヌ・セイリグ、ジョルジョ・アルベルタッツィ、サッシャ・ピトエフ
1961年/フランス・イタリア/94分
 

 
Waseda Shochiku 03-3200-8968
 
12月7日(土)〜13日(金)
〈早稲田松竹クラシックスvil.156 フランソワ・トリュフォー監督特集〉
※二本立て
 
『柔らかい肌』
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャン・ドサイ、フランソワーズ・ドルレアック、ネリー・ベネデッティ
1964年/118分/35mm
 
『突然炎のごとく』
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャンヌ・モロー、オスカー・ウェルナー、アンリ・セール
1961年/107分/DCP
 

 
12月21日(土)〜27日(金)
特別レイトショー
『恐るべき子供たち』
監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
原作:ジャン・コクトー
出演:ニコール・ステファーヌ、エドアール・デルミ、ルネ・コジマ、ジャック・ベルナール
1950年/105分/35mm
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