“Vingt mille lieues sous les mers、” 日本語タイトル『海底二万里』…… フランスのSF作家、ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)のこの小説に、世界中のどれだけの人が心を踊らせ、夢を描いたことだろうか。大ベストセラーとなったこの小説が出版された時代は、海洋学が大きく発展し、多くの視線が「海」へ向けられた。エミール・ガレ(Émile Gallé)もまた、海に憧憬を抱いた1人だ。クラゲ、ヒトデ、タツノオトシゴ……今まで美術で取り上げられてこなかった海の生物を題材に、ガレはガラス工芸を通して独自の世界を切り開いていく。ガラスの質感は、海の色ともいえる「透明感のある青」を際立たせるのに適していたのだろう。この深い青の杯(写真)も、じっと見ていると海の底に漂っているような心地になる。よく見ると、きらめく青いガラスを漂っているのは海の生物ではなく、2匹の蜻蛉(トンボ)。対になったこの小さな生き物には、悩み迷いながらも前へ前へと進まなければならない人間の業(ごう)が映し出されているかのよう。(Mika TANAKA)会場:ポーラ美術館(箱根仙石原)会期:2018年3月17日(土)〜7月16日(月) 会期中無休開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)入館料:大人 1800円、65歳以上 1600円、大学・高校生 1300円、中・小学生(土曜日無料)700円0460-84-2111
読者プレゼント招待券を5組10名様にプレゼント!<応募方法>応募は『フラン・パルレ』のメーリングリストに登録されている方を対象としております。登録は無料ですので、未登録の方は、メインページからメーリングリストへの登録をお願いいたします。メールにてご応募下さい。件名には下記の質問の答えをフランス語で記入し、またメッセージ欄にはお名前(ローマ字、日本語)を明記してご応募下さい。当選された方は、チケット郵送用に82円切手を貼付した封筒(住所の記入もお願いします)のご用意をお願いしております。質問 「Émile Gallé a surtout travaillé quelle matière?」締め切りは2018年5月1日(火)、正午です。複数の応募は可能ですが、1つのプレゼントにつき1通のメールをお願いしております。