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『マイ・エンジェル』 Gueule d’ange
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Crédits : © 2018 WINDY PRODUCTION - MOANA FILMS - MARS FILMS - LYNK HOLDINGS LIMITED - MY UNITY PRODUCTION

『マイ・エンジェル』
 
地中海を臨む南仏のコート・ダジュール。
 
  美しくて開放的で、誰もが幸せになれそうなこの街を舞台に描かれるのは、愛されくてたまらないのに、愛が足りなくて苦しむ人たちの物語だ。バカンスのシーズンが過ぎると、コート・ダジュールはその表情をがらりと変える。ゴーストタウンのような静けさの中、新学期が始まり、子供たちは学校へ通い始める。教室では、化粧をしたエリーが「変な子」、「酒臭い」と同級生からつまはじきにされている。母・マルレーヌが”エンジェル・フェイス”と呼ぶエリーは、文字通り天使のように美しい少女だ。そんな、まだ8歳のエンジェルをひとり残し、マルレーヌは去って行っていく。お母さんが恋しくて恋しくて、ひとりがさびしくてたまらないエリーは、母と同じように化粧をし、母が好きだった酒を飲み、そして、ひとりきりので悲痛な叫び声をあげる……悲しいのは、マルレーヌがエリーをとても愛していることだ。愛しているのに、なぜ小さな子供を置き去りに?似たような事件は、日本にも複数ある。そして、多くの人が「なぜ?」と投げかけ、多くの人が母親を責め立てる。
  マルレーヌを演じたマリオン・コティヤールは、演じた人物をこう語る。マルレーヌは自分が娘を傷つけ、痛めつけていることに気づいていない、娘がひとりで何とかやっていけるほど成長していると思っていたのだと。そして、彼女がどんな子供時代を送ったのか、思いを馳せる。「おそらく彼女は道を外れてしまった自分の家族と同じ道をたどり、くり返しているのでしょう。私たちが彼女を批判できない理由がそこにあります。彼女の愛の欠乏や周りを見ようとしない状況は、遠い過去に原因があるのです」。
  この映画の救いは、破壊の後の「再生」の可能性が見えることだ。エンジェルと呼ばれるエリーのもとに現れるもう1人の翼のないエンジェルが、エリーと寄り添い、エリーに希望の光を見せてくれる。ラストシーンで映し出されるコート・ダジュールの青い海が、悲しいほどきれい。(Mika Tanaka)
 
監督:ヴァネッサ・フィロ
出演:マリオン・コティヤール、エイリーヌ・アクソイ=エテックス、アルバン・ルノワール
2018年/108分/PG12
 
Gueule d’ange de Vanessa Filho avec Marion Cotillard, Ayline Aksoy-Etaix, Alban Lenoir; 2018, France, 108 mn, PG12
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