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La francophonie au Japon

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『ディリリとパリの時間旅行』 Dilili à Paris
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Crédits : © 2018 NORD-OUEST FILMSSTUDIO O – ARTE FRANCE CINEMAMARS FILMSWILD BUNCHMAC GUFF LIGNEARTEMIS PRODUCTIONSSENATOR FILM PRODUKTION

『ディリリとパリの時間旅行』
 
礼儀正しく、優雅なフランス語を話す少女、ディリリ。小麦色の肌が美しいが、故郷のニューカレドニアでは「白い」と言われ、訪れたパリでは「黒い」と言われ、自分の居場所をみつけられずにいる。そんな打ち明け話を聞いているのは、パリの配達人のオレルだ。裕福ではないが、心が純粋な青年は、ディリリと一瞬で意気投合し、2人は志の高い会話をパリの街角で交わす。そんな中、次々と少女が誘拐される事件を解決したいと願うディリリの思いを受け止め、オレルは自分の人脈を駆使して動き出す……オレルの「人脈」というのが驚き。マリー・キュリー、ルイーズ・ミシェル、サラ・ベルナール、歴史上実在した偉大な女性たちが、ディリリを囲んで一堂に会するのだから。このシーンだけではない。映画のあらゆるシーンに、ベル・エポックの著名人たちが登場する。コレットがいる、ローザ・ルクセンブルクがいる、ベルド・モリゾがいる。ジャンヌ・エピュテルヌはモディリアーニの絵から飛び出したような姿だし、アンリ・ルソーもロートレックも一目でぱっとわかる。
  わくわくするのはビジュアルだけじゃない。エリック・サティのピアノの音は私たちをあの時代へとタイムトリップさせてくれるし、オペラ歌手のエマ・カルヴェが子守歌のように歌うオペラを聞いていると、心が真っ白に洗われて、自分が赤ちゃんの頃に帰ったような気分だ。
  子守歌のシーンでは、エマ・カルヴェがディリリを優しく抱擁し(faire le câlin)、ディリリはうっとりとした顔で甘えている。「両親を知らずに育ったディリリにとって、誰かの胸に抱かれることはすごく大事なことだと思ったんだ」と、ミシェル・オスロ監督は語る。物語の構成力はもちろんだけれど、ディテールに至るまで登場人物への愛情を注ぐ心の温かさこそが、オスロ監督の素晴らしさなのだろう。ディリリの誇り高さ、恥じらい、さみしさ、すべてが愛おしくて、抱きしめたくなる。( Mika Tanaka)
 
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Michel Ocelot ミシェル・オスロ監督
Crédits : ©Mika Tanaka

 
監督:ミッシェル・オスロ
声の出演:プリュネル・シャルル=アンブロン、エンゾ・ラツィト、ナタリー・デセイ
2018年/フランス・ベルギー・ドイツ/94分
 
Dilili à Paris film d’animation de Michel Ocelot avec les voix de Prunelle Charles-Ambron, Enzo Ratsito, Natalie Dessay; 2018, France,Belgique, Allemagne, 94 mn
 
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