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ポーラ美術館開館20周年記念展 「ピカソ 青の時代を超えて」
投稿日 2022年10月8日
最後に更新されたのは 2022年10月11日
 展示会場に入ってすぐの場所に、若い青年の肖像画がある。1896年、ピカソが10代の頃に描いた自画像は、お洒落で、気難しそうで、野心 と不安がごちゃまぜになったような表情……この若者のことをずっと前から知っていたかのような懐かしい気持ちを覚える。
彼の創作活動の原点とも言われる「青の時代」は、1901年頃から約4年間という短い期間を指す。20代前半の彼が青い絵の具を手に描いたの は、憂いをた たえた市井の人たちの姿だった。2人の娼婦の背中を描いた《酒場の二人の女》を分析すると、その下には、うずくまる母子像が描かれていたとい う。描きたい ものを描き切ろうと、試行錯誤を繰り返していたのだろう。海の底にいるような「青の時代」の会場を抜けると、次の会場には、挑戦的で生気みな ぎるピカソ自 身が写った写真が飛び込んでくる。「キュビズム」の時代だ。それぞれの会場には、それぞれの時代のピカソの写真が私たちを迎えてくれる。マ ン・レイがピカ ソのアトリエで撮影した写真は、大きな目とどっしりした佇まいが、「確固たる何か」をみつけたことを物語っているかのようだ。会場では、アン リ・ジョル ジュ・クルーゾー監督による映画「ミステリアス・ピカソ 天才の秘密」が上映されるコーナーも。「ピカソの作品を見る」のではなく、「ピカソ という人を知 る」ことができるのが、本展の魅力ではないだろうか。館内のアトリウム ギャラリーでは、パリを拠点に活動する村上華子による「du désir de voir 写真の誕生」展も開催されているので、併せて楽しみたい。 (Mika Tanaka)
 
<展覧会概要>
 
ポーラ美術館開館20周年記念展 「ピカソ 青の時代を超えて」
 
会期:2022年9月17日(土)~ 2023年1月15日(日) 会期中無休
会場:ポーラ美術館
開催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
 
入館料:大人 1,800円、 シニア割引・65歳以上 1,600円
大学・高校生 1,300円、 中学生以下無料
※中学・小学生が授業の一環として観覧する場合、引率教員等の入館は無料。
※料金は消費税込み
 
問い合わせ電話番号:0460-84-2111
美術館公式サイト : http://www.polamuseum.or.jp
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<応募方法>
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質問 「L’exposition traite de quelle période de Picasso?」
 
締め切りは2022年10月17日(月)、正午です。
 
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