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『エッフェル塔 創造者の愛 』 Eiffel
Eiffel
© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films

『エッフェル塔 創造者の愛 』
もしも、忘れられない人と再会したら?
お互いに愛し合っていたのに、両親の反対によって引き裂かれたかつての恋人が突然自分の前に現れたら、あなたはどのような行動を取るだろう?
 パリのシンボルであるエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルにも、運命の出会いがあった。ボルドーで橋の建設を手がけていた頃、地元の有力者の娘アドリエンヌ・ブールジュと恋に落ちたが、身分の違いを理由に両親から反対されたのだという。映画の脚本を手がけたカロリーヌ・ボングランは、この悲恋と、エッフェルにまつわるもうひとつの逸話に着目した。もうひとつの逸話とはこうだ……1889 年開催の万国博覧会の1プロジェクトとして、エッフェルのエンジニアチームは、大きな鉄塔の建設を提案する。が、エッフェル自身は何度打診されても興味を持つことがなかった。しかし、あるとき突然に、彼はそのプロジェクトを請け負うと決心、自身の資産を抵当に入れてまで実現を切望したというもの。
何がエッフェルの心を動かしたのか?300メートルもの塔の建設には、どんな思いが込められていたのか?謎解きのパズルを完成させるかのように執筆された脚本は、伝記映画やドキュメンタリーとは異なるが、実際はこの通りだったのではないかと思わせるほどのリアリティを放つ。
「ノートルダム大聖堂より高いというのは、侮辱」と怒るバチカンの教皇。「醜悪だ」
と抗議する芸術家たち。加えて作業員たちの賃上げ要求のストライキ。さまざまな向かい風を受け止めながら、エッフェル(ロマン・デュリス)は愛と情熱を1つの塔に捧げる。なぜ、エッフェル塔の佇まいはあんなにも愛おしいのか……「ブルジョワにも労働者にも楽しめるよう、パリの真ん中に 300mの金属の塔を造る!」と宣言したエッフェルの言葉の中に、答えはあるのだろう。(Mika Tanaka)
 
監督:マルタン・ブルブロン
脚本:カロリーヌ・ボングラン
出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アレクサンドル・スタイガー、アルマンド・ブーランジ ェ、ブルーノ・ラファエリ
1985年 /フランス/105分
2021 年│フランス・ドイツ・ベルギー│108 分
配給:キノフィルムズ
 
Eiffel de Martin Bourboulon avec Romain Duris, Emma Mackey, Pierre Deladonchamps; 2021, France, allemagne, 108 min
 
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