平日は税関吏として働き、休日は日曜画家として絵筆を取ったアンリ・ルソー。日本を追われ、フランスへ渡った後も、自分の本当の居場所を探し続けていたレオナール・フジタ(藤田嗣治)。役者としても画家としても挫折した結果、「職業写真家」という道を切り開いたウジェーヌ・アジェ……一見、まったく異なる作風を持つ3人。そんな3人が「描こう」とした風景にこんな共通点があるのか、と教えてくれるのが、この展覧会だ。20世紀初頭のパリ。エッフェル塔が建設され、世の中がパリ万博に浮かれていた時代に、この3人が目を向けたのは街の中心地ではなく、郊外(la banlieue)だった。うらさびしいような、それでいてどこか優しいような、私たちが忘れそうになっているパリの本質を、彼らの作品が気づかせてくれる。「フジタとプティ・メティエ」と称された一画では、働くこどもたちの姿が並ぶ。よく見ると、彼らは職人であったり、芸術家であったり、ときにはスリなどの犯罪者であったりする。社会の外側に追いやられそうになりながらも、懸命に生きようとする「境界線」の人々の姿がいとおしい。 (Mika Tanaka)ポーラ美術館2016年9月10日(土)〜3月3日(金)休館日:年中無休(臨時休館日もあるので、美術館に問い合わせを)開館時間:09:00〜17:00 ※入館は16:30まで入館料:一般1,800円 65歳以上1,600円 高校生・大学生1,300円小中学生700円(土曜日は、小中学生無料)(団体割引あり、障がい者の付き添いは1名まで無料)問い合わせ:0460-84-2111(ポーラ美術館)
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質問「Depuis quel endroit les trois artistes ont-ils saisi Paris?」
締め切りは2016年 10月17日(月)、正午です。
応募先 :contact@franc-parler.jp
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