フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。ポール・ゴーギャン(1848-1903)。形の異なる、強烈な個性を放つ2人。ファン・ゴッホはオランダの牧師の家庭で、ゴーギャンは、南米ペルーで少年時代を過ごす。鮮やかな色彩を求めてアルルに住んでいたファン・ゴッホのもとへ、あるとき、ゴーギャンが訪れる。1888年のことだ。その才能に惹かれ合う2人は、このアルルで共同生活を始める。そして、2ヶ月で破綻してしまう。精神の病に冒されながらも、最後まで力強い筆触で現実世界の美しさを描き続けたファン・ゴッホ。一方、ゴーギャンは、野生的、原始的なエネルギーを求め、タヒチへ向かい、想像の翼を広げながら心の風景を描いていった。まったく違う道を進んだ2人が共同生活を送った2ヶ月。その2ヶ月の密度がいかに濃く、かけがえのなかったものであったか、この展覧会の作品を見れば誰でもがうなずくのではないだろうか。彼らが、それぞれへの想いを込めて描いたこの2作品が忘れられない。ファン・ゴッホの『ゴーギャンの椅子』(1888年11月)。アルルでの共同生活が破綻する前に描かれた作品だ。ゴーギャンの姿はない。しかし、描かれていないはずのゴーギャンが、彼の座っていた椅子を通して見えてくる。そして、ゴーギャンの『肘掛け椅子のひまわり』(1901年)。ファン・ゴッホの死から11年後、タヒチで描かれた作品だ。ファン・ゴッホが愛するひまわりの種をヨーロッパから取り寄せ、ゴーギャンはタヒチで育てた。アルルで別れてから、再会がかなうことなく先立ってしまったファン・ゴッホへの想いが切ない。(Mika Tanaka)東京都美術館 企画展示室2016年10月8日(土)〜12月18日(日)休室日:月曜日、10月11日(火)※10月10日(月・祝)は開室開室時間:9:30〜17:30 (金曜日、10月22日(土)、11月2日(水)、11月3日(木)、11月5日(土)は20:00まで)※入室は閉室の30分前まで(金曜日、10月22日(土)、11月2日(水)、11月3日(木)、11月5日(土)は20:00まで)観覧料(税込):一般1,600円 65歳以上1,000円 大学生/専門学校生1,300円 高校生800円 中学生以下無料 (団体割引あり、障がい者の付き添いは1名まで無料)問い合わせ:ハローダイヤル 03-5777-8600関連サイト: http://www.g-g2016.com
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質問「Dans quelle ville Gauguin et Van Gogh ont-ils habité ensemble?」
締め切りは2016年 10月31日(月)、正午です。
応募先 :contact@franc-parler.jp
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