月曜日 2014年9月29日
自然や歴史遺産などの「絵になる風景」が数多く存在するノルマンディーの魅力を捉えた作品や、ノルマンディーが近代風景画の成立と発展に果たした役割を探れる展覧会。
ノルマンディー地方の魅力をいち早く発見したターナーらイギリスの風景画家たち、19世紀半ばの現実に即した主題を描いたクールベ、戸外で自然を直接描くことを試みたバルビゾン派などがその主題を求めてノルマンディーに集まり、さらに鉄道の開通後はブーダンら「外光派」と呼ばれる画家たちにも、屋外での制作に格好の制作場所を提供した。その後もフォーヴィスム運動の主翼の一端を担った、デュフィ、フリエス、ブラックらがル・アーヴル市立美術学校で学んだ画家たちであったりと、ノルマンディー地方は美術界の大きな流れに深く関わってきた地方だと言える。
ノルマンディー地方、ル・アーヴルにあるアンドレ・マルロー美術館の協力のもと、フランスを中心に国内外の美術館が所蔵する作品から、油彩、素描、版画、写真など約80点を展示する。
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 2014年11月9日(日)まで (...)