ベル・エポック(Belle Époque)、日本語に訳すと「美しき時代」。 美術、工芸、舞台、音楽、文学、そして科学。19世紀末から1914年頃にかけて、パリには才能溢れる多くの人々が集まり、活躍した。そんな華やかな時代をベル・エポックと呼ぶ。しかし、華やかさだけがこの時代のすべてだったのだろうか? ブルジョワジーの暮らしを思い起こさせるような衣装やインテリア。そしてそのすぐ近くに展示されているのは、孤児や娼婦たちの表情をとらえた絵画だ。エリック・サティの音楽が流れる。フランス語の朗読が聞こえる。影絵芝居の再現映像が流れる……ベル・エポックの光と影を漂いながら、私たちはこの時代を体で感じ取っていく。 (…)